ダイナム 震災対応型コミットメントラインの契約期限を延長

(株)ダイナム(本社/東京都荒川区)は、昨年12月29日付で震災対応型コミットメントライン(融資枠:150億円)の契約期限を2021年3月31日まで延長。これにより、平時、震災時に関わらず、あらかじめ定められた条件で迅速な資金調達が可能となった。

コミットメントラインとは、企業と金融機関があらかじめ設定した期間・融資枠の範囲内で、企業が随時借り入れを可能とする契約を指す。しかし、一般的なコミットメントラインでは、震災等の大規模災害時には貸出義務が免責されているため、企業にとっては大規模災害発生直後の資金確保に困難が生じる可能性がある。一方、震災対応型コミットメントラインは、震災による金融機関の免責事項を外した契約となっているため、通常のコミットメントラインに加え、震災等の大規模災害発生時であっても、融資枠の範囲内であれば迅速な資金調達が可能となる。

同社は全国46都道府県で事業を展開している事から、とりわけ地震リスクへの対策は重要な位置づけと捉え、リスクマネジメント策を講じてきた。「リスクマネジメント」として、リスクが顕在化する前の対策である「リスクコントロール」と、リスクが顕在化した場合の損失に対応するための資金的な手当である「リスクファイナンス」、この2つの事前対策を適切に講じることで、経営への資金的なインパクトを必要最小限に抑えることができるものと考えている。また、同社グループでは事前対策としての「リスクマネジメント」とあわせて、万が一、危機的状況が発生した場合の対応として「クライシスマネジメント」も重要と捉えており、グループ危機管理委員会において迅速な意思決定と情報伝達、来店客をはじめ従業員や信頼関係者の安全・安心を最優先とした、適切な対処ができる体制を確立している。

【震災対応型コミットメントラインの概要】
契約額/150億円
契約期限/〜2021年3月31日
金融機関/(株)みずほ銀行、(株)三井住友銀行
特長/平時と同様、震災時もあらかじめ定められた条件で借入が可能