ダイナム 決算・売上8530億円、景品原価を売上原価とする計上基準

(株)ダイナム(本社/東京都荒川区)は、第44期(平成23年3月期)決算関係について、同社ホームページ上で電子公告をおこなった。

それによると、売上高8530億3000万円(昨年同期比0.5%減)、営業利益280億900万円(同16.3%減)、経常利益273億6800万円(同14.7%減)、当期純利益140億100万円(同10.7%増)。

低貸玉営業の取組みをさらに加速した1年とした。また会計基準面では、資産除去債務に関する会計基準の適用の他、よりホール経営実態を明瞭に表示するとの視点から、当会計期間より、景品原価のみを売上原価とする方法に変更。それにより、販売費及び一般管理費のうち販売費に属する費用のおおよその割合は34.2%。一般管理費に属する費用のおおよその割合は65.8%とした。その主要な費目として、給料手当300億4900万円、地代家賃107億4700万円、水道光熱費47億9500万円、パチンコ機械費399億6400万円、広告宣伝費74億5400万円など、店舗運営に関する費用を明瞭化させている。なお、東日本大震災による地震災害損失(1億8100万円)の内訳は、有形固定資産除去損4100万円、店舗修繕費3500万円、被災従業員補償3200万円、その他7100万円。減損損失では、新発田店、名取店、美しが丘店、信頼の森新潟十日町店の4店舗51億700万円を計上。

2011年3月末時点の同社は、店舗数342店、機械台数15万595台、従業員1万116人(社員数4,258、パート数5,858)。なお、次年度通期では、売上高8273億4500万円、営業利益269億5700万円、経常利益269億4200万円、当期純利益145億5400万円と日本経済の先行き不透明感がさらに強まることも予想され、厳しい経済環境の中で堅実な予想を掲げた。