カジノ 大阪府・市と共同で夢洲(ゆめしま)の可能性を強調

松井一郎知事(大阪)は、平成25年最初の定例記者会見を1月9日に開催。質問に答える形で、カジノを含む統合型リゾートの候補地として、大阪湾岸にある人工島・夢洲(ゆめしま・大阪市此花区)の可能性を強調、大阪市と共同で検討する考えを明らかにした。

松井知事は、年頭に際して「日本を再生させるためには、大阪が元気になること」と、国に対し求めてきた規制緩和76項目の内、残る72項目の早期実現を要望していく姿勢を述べた。その一連の質疑応答の中で、「大阪市の橋下徹市長が8日に市幹部らに宛てたメールで、夢洲への誘致検討を指示した」点を踏まえ、「府としての協力」と「夢洲の可能性」の質問が出された。松井知事は、すでに統合型リゾート(IR)について検討する「大阪エンターテイメント都市構想推進検討会」を設置しており、継続して予算も計上、「大阪の中にシンガポールの一角」のような夢洲のイメージを抱いており、その可能性に期待していると答えた。そして、「アジアの統合型リゾートとして夢洲(大阪)が最適となれば、(民間)事業者に検討に入ってもらい、事業者に負担してもらいながら街をつくりたい。夢洲が大きな可能性を持つことが、大阪、日本全体の経済成長につながる」と強調した。

大阪府では、国における「カジノを含めた統合型リゾート(Integrated Resort)」(以下「IR」という。)の法制化に向けた動向等を踏まえ、平成22年7月に「大阪エンターテイメント都市構想推進検討会」を設置し、大阪府内にIRを立地する場合の課題や対応策等について6回検討。写真は、その6回検討会での基本コンセプト素案の中のイメージ図