エンビズ総研 「顧客カルテ型接客で来店客数を増やす」セミナー開催

(株)エンタテインメントビジネス総合研究所(本社/東京都千代田区)は10月29日、エース電研大阪元町ビルにおいて、「顧客カルテ型接客で来店客数を増やす」と題したセミナーを開催した。低射幸性時代の幕開けにより、機械に頼った営業が難しくなる今後の業界において、求められるのがヒトの力(接客)による差別化。本セミナーでは顔認証システムの運用によって得られた実験店舗の検証結果を基に、低射幸性時代にあった新たな接客スタイルを解説した。

セミナーは同社の荒川陽平主任研究員が講師を務め2部構成で進行。第1部「来たる低射幸性時代、中小店舗の進むべき道筋」では、低射幸性時代の到来による市場環境の変化を予測し、それに伴い必要となる新たな接客スタイルを提案した。荒川主任研究員は射幸性が低くなる事で遠方からの顧客の獲得は難しくなると伝え、1店舗ごとの商圏範囲は狭くなるのではないかと解説。限られた商圏で営業を行うには、来店者1人ひとりに合わせて違った接客を行う『ホスピタリティ型接客』が重要になると伝えた。

第2部「顧客カルテ運用ノウハウと実戦データを一挙公開」では『ホスピタリティ型接客』を行う為に必要となる「顧客カルテ」の重要性について説明した。「顧客カルテ」とは性別や年齢、好きな機種など、来店者の情報を書き留めた記録カード。来店者がどのような人物であるかを明確にする事で、より満足度の高い『ホスピタリティ型接客』が行えるようになると伝え、来店者との信頼関係を築く事ができれば離反客数の減少にも繋がると解説した。セミナーの最後には顔認証システムにより集められた、実践データも公開された。