エンビズ総研 「規則改正後の遊技機メーカーに求められるモノ」セミナー開催

(株)エンタテインメントビジネス総合研究所(本社/東京都千代田区)は6月27日に安保ホール(名古屋)、29日にエッサム神田ホール2号館(東京)において、「〜規則改正後の遊技機メーカーに求められるモノ〜変革期に変わるべきメーカーのポジション見方を変えると味方の存在に気づく!」と題したセミナーを開催。セミナーは遊技機メーカー各社の遊技機開発責任者、企画担当者、営業本部責任者、戦略企画担当者、遊技機開発・営業に関わる各部門担当者を対象として名古屋約30名、東京約60名が参加した。

高射幸性遊技機の撤去、規則改正と様々な出来事が続き、参加人口が停滞、減少し続ける中、遊技機開発への期待ばかりが増す状況。時代の変革期に、現在のプレイヤーがメーカーに伝えたい事は何か?新しいパチンコ業界を作りあげていく上で、今できること・必要なこと・やらなければならないことは何か?について「パチンコ・パチスロプレイヤー調査」の結果をもとに遊技機メーカーの取り組むべき課題と解決策のヒントについて永井優志マーケティングプロデューサーが解説した。

本セミナーでは同社が発行する「パチンコ・パチスロプレイヤー調査」(2018年版)データを基に、今後の業界動向を展望しながら、プレイヤーに愛されるメーカー像について言及した。永井プロデューサーは、第1部において「あなたの提供商品に今必要なもの・足りないもの」について、遊技機を主眼とした売り手視点、一方の顧客視点について言及。マーケティングにおいて「ドリルを売るなら穴を売れ」という“ドリルを買いにきたお客さんはドリルが欲しいんじゃない。ドリルを使って穴を開けたい”という例で説明をアプローチした。そこには、遊技機のスペックを価値とする見方を今一度、製品価値から商品価値に転化する発想へと昇華するためのヒントを提示した。

顧客視点では、お客様の存在こそが、パチンコ業界を支える原点であり、そのお客様(プレイヤー)が、遊技機に触れていただかなければ、玉(コイン)を投入してもらえなければ始まらない。せっかく開発した遊技機(製品)も、プレイヤーに遊技してもらえなければ日の目を見ないと、商品とするための有形・無形の価値創造を再度強調した。

第2部では、稼動結果を残す機械は、一般的な区分だけでははかりきれない。それ以外の視点を持つ必要があるとして、プレイヤー調査からみる現行プレイヤークラスター分析について説明し、開発の参考にして欲しいとした。クラスター分析を実行(参考と)する事で、メーカーサイドの視点に立ったブランドの分類、「プレイヤーの視点に立った分類」を発見できると示した。

同セミナーは、毎年調査・発刊している「パチンコ・パチスロプレイヤー調査」データをもとに、遊技機開発の一助となるよう今回で4回目の開催となった。