関西遊商 新実機試験機種について説明

全商協所属の関西遊技機商業協同組合(草加和徳理事長)のセキュリティ委員会は4月19日、今年度第1回目となる取扱主任者リーダー講習会を開催。組合に所属する中古取扱組合員88社中、86名の取扱主任者リーダーが出席した。

講習会では主に5月から変更となる実機試験機種「花の慶次X〜雲のかなたに〜」の説明が行われた。開催に先立ち、挨拶に立った関西遊商セキュリティ委員会の北大将副委員長は、厳しい業界環境の中ではあるが、安心安全な中古機流通を担うべく、取扱主任者には確実な点検確認が求められているとし、「中古機流通は業界の発展には欠かせません。しかし、取扱主任者が違反をおかせば個人だけではなく会社、場合によっては業界全体に影響を及ぼす事もあります」と呼びかけ、講習会の内容を持ち帰り、しっかりと社内で周知徹底させて欲しいと語った。

続いて委員より遊技産業健全化推進機構の立入検査における指摘事項について説明が行われた。それによると、パチンコの玉を突く先のゴムが未装着であったというケースが報告されており、点検時の確認を強く求めるとともに欠損時は撤去済み遊技機の部品交換制度等を利用して適切な対応をして欲しいと呼びかけた。また、昨年度は延べ214名が取扱主任者の更新試験を受けており、その中から特に間違いの多かった設問についての講義も行われた。

新実機試験機における点検確認のポイントは、関西遊商製作のオリジナル動画を上映しながらポイントごとに動画を停止して説明。25の点検確認項目に沿ってポインタをあてる場所の詳細や留意点などが告げられた。特にポイントとなる箇所は主基板等のカシメのチェックで、試験において不合格者の2割がカシメへの理解が足りてないという。その為、動画上映後、リーダーたちは7つのグループに分かれてそれぞれ見本の基盤を見ながら委員からの説明を受け知識を深めた。

担当委員は試験において不合格者が出た場合、①動画を見たか②実機は触ったか③リーダーからの指導を受けたかを聞いており、動画は見たが②③は行っていなかったというケースが散見されるという。1度でも実機を触っていれば合格率がぐんと高まる傾向が見られており、自習室の活用やリーダー達には改めて社内での指導につとめるよう要請した。