遊都 定着率アップに向けた取り組み

(株)遊都(本社/愛知県豊田市)は1月15日、(株)ベネフィットワンとの共催による公開セミナーを開催。「定着率向上のキーワードは『おもてなしの心』と『お互いを褒め合う文化』」と題し、同社社員・スタッフの定着率向上に向けた様々な施策を紹介した。

遊都では09年の施策開始以前、業界不況と同調するように、離職率は157%と高かった。こうした状況を打破するために10年に経営理念を策定し、社内プロジェクトが主導して「おもてなしの本質」を言語化。この本質を行動規範とし、「OMOME制度」と「ハッピースター制度」を導入する事で、離職率はわずか5年で38%にまで低減。更に厳しい業界環境の中にありながらグループ売上高は2010年比152.7%となった。

「OMOME制度」・・・“おもてなしメモ”の略称。日々実践したおもてなしを専用用紙に記入し、各店舗・会社で共有した。一年に一度の全員投票で、共感を集めたトップ3の実例が「OMOME OF THE YEAR」として再現ドラマ化され語り継がれている。

「ハッピースター制度」・・・スタッフがおもてなしを実践しているスタッフに投票。票数に応じてハッピースターバッジを贈り、6個獲得すれば殿堂入りとして模範スタッフとして活躍の場が広がる。

また、両制度と連動し、「遊都おもてなしボーナスポイント(略称:ゆーぼ)」の付与基準が設けられた。ポイントシステムはベネフィット・ワン社の日本初となるインセンティブ専用のポイントプログラムを利用。17項目からなる明確な基準によって、理念を実践しているスタッフに対しポイントが発生し、様々な形で還元される。