西の丸 宮崎のホールで町民の集団ワクチン接種

九州・宮崎県を拠点にホール事業などを行っている(株)西の丸(本社/宮崎県門川町)は3月29日、本社のある門川店において新型コロナワクチンの集団接種会場として町民約500人が利用した。

同店は、480台規模、駐車場約300台規模を構えており、地域のラウンドマークとしてアクセスしやすい立地、優れた換気能力、日頃から遊技台の消毒など徹底した感染防止対策(光触媒コーティング施工等)がとられている事、クラスターが発生していない事、バリアフリーである事などの理由からワクチン接種会場に適していると判断されたようだ。予約していた接種時間に合わせ、町民は来場。クラシック音楽が流れる中、来場者は遊技台の椅子に1台おきに着席する中、医師らが通路を移動しながら、順次、予診と接種を行った。

椅子は一定間隔を保て、回転するため、来場者は座ったまま向きを変えて接種を済ませる事ができた。接種後も着席したまま遊技台に備え付けのタイマー機能で待機時間を管理できる事から、ゼロ分になった人から会場を後にした。台と台との仕切りボードはプライバシー保護や感染防止対策にも有効利用され、台の呼び出しボタンを押す事で体調の変化を知らせる事もできた。接種に従事した医師は、「お年寄りが動かず自分が動くのでスムーズに接種できた」という。一方、接種を受けた高齢者は、「座っているだけでいいので快適だった」と好評だった。

会場では同社ホールスタッフ8名が会場や駐車場の案内などをサポートし、貴重な体験だったという。今後、4月・5月・6月の計3回、同ホールの店休日において、集団接種を行う予定だという。