東京遊協 税務セミナーを開催

東京都遊技業協同組合(阿部恭久理事長)は11月27日、遊技会館において11月定例理事会を開催。理事会に先立ち四谷税務署から高岡典彦副署長(適正な納税について)、町井裕顧問税理士(前四谷税務署長・税理士から見たアドバイスについて)の2氏を講師に招き税務セミナーを開催した。

これまで「税務研修会」は、2012年9月理事会、2014年1月理事会についで3回目となる。高岡副署長は公益財団法人 全国法人会総連合の「自主点検チェックシート」の活用含め適正納税を解説した。「パチンコは、壮大な健康産業だと個人的には思っている。日ごろのストレス発散など、メンタルな面で発散してくれる産業。20数年ぶりにホールに足を向けたが、接客面含め明るく洗練されていて、明るい印象を受けた。税務職員も見習って研修を受けなければと思った次第。老若男女の区別なく、遊べる場として必要不可欠な存在。近い将来、仕事をリタイアした老夫婦がお洒落して出かけて、楽しくワクワクした一日を過ごせる憩いのホールとして、個人的には期待している」と適正申告含め、業界の前向きな取り組みを要請した。

元四谷税務署長の町井顧問税理士は、国税庁が毎年集計し発表する脱税ワーストランクの発表に触れ、「パチンコ業は、ワースト業種から今年外れると期待していたが、残念だった。しかし、その調査精度を見ていくと、着実に適正納税の取り組みが進んでいると感じている。来年こそ、ワーストランクから外れるよう取り組んでいただきたい」と要請した。

また「税理士からのアドバイス」では、平成21年11月東京国税不服審判所での「貯玉」の会計処理の裁決(判例)について触れ、業界特有の会計処理など、適正申告への一助となるべく、疑問があれば問い合わせ下さいと結んだ。