日遊協 コンソーシアム構想にPT設置

一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)は11月19日、本部会議室において今年最終となる定例理事会を開催した。コロナ禍においてパチンコへの社会認知が道半ばである事の反省から、コンソーシアム構想を提起し、そのためのPTを設置した。また、8月就任した西村会長は、日遊協改革の継続により、業界発展につながる新たな活路づくりを会員に呼びかけた。

【西村会長の挨拶】
我々の日遊協には、待ったなしで、業界に新たな風を吹き込んでいく責任があると思います。是非、理事の皆様お一人ずつがよくお考えになり、1人でも多くのファンの獲得と、1人でも多くのファンの納得を得られるような、楽しくてドキドキする、且つ安心してプレーしていただけるホールという空間作りに努めていきたいと思います。そのために知恵を絞り、みんなでアイディアを持ち寄り、大きなパワーにできるのが、横断的な組織である日遊協であります。私は日遊協を、理事や会員皆々様のお知恵を結集できる、小回りのきく組織にしていきたいと考えております。それが日遊協の組織改革であります。この理事会だけではなく、執行部会だけでもなく、事務局でもない、会員のための組織、ファンのための組織でなければ、日遊協の存在意義はないと考えます。なにとぞ皆様のご協力を改めてお願い申し上げあげます。このことは、今後も皆様にしっかりご理解いただけるよう、繰り返し何度も何度も申し上げていくつもりです。我々の利己主義でなく、あるべき姿の利他主義に則り、必ず日遊協がこの業界を変える旋風を巻き起こしていきます。今のままではダメだということは、皆様よくわかっていらっしゃる通りだと思いますので、今年、来年以降も具体的に行動を起こしていくことを積極的に行っていきましょう。日遊協にタブーはありません。もし万が一、日遊協が起こす活動に批判が生じるような事がありましたら、わたくしが責任をとります。こういった方針を旗印に、執行部、理事の皆様には、お知恵をだしていただき、汗をかいていただかなければなりません。だれがやる?会長がやる?という事でなく、お一人お一人、全員が、委員会やPTを始めとする諸会議を活用して具体的な行動を起こしていただき、小手先でない、より良い未来につながる種まきに集中していってくだされば、この上ない成果が待っていると確信しております。皆々様のご協力を期待しております。本日はお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。本日の理事会が滞りなくスムーズに皆様の貴重なお時間を有意義な時間となりますよう願っております。

【主な議題】
■新規入会について
新規に正会員4社(ホール)、賛助会員2社の入会を承認。正会員305社(ホール100、機械70、販売94、景品9、その他32)、賛助会員84社、合計389社及び団体会員5団体(日工組、日電協、全商協、回胴遊商、MIRAI)となった(11月19日現在)。

■新役員
九州支部、近畿支部において支部長の異動があった。九州支部長には、新冨雅哉氏(新富商事)、近畿支部長には、増田光均氏(マンドレ)が選任。本部人事において理事選任を承認。正式就任は令和3年1月臨時総会で承認の予定。

■産学連携・共同研究のコンソーシアム(共同事業体)づくり
コロナ対策で、産学連携・共同研究のコンソーシアム(共同事業体)づくりを進めるため、プロジェクトチーム(PT)の設置を承認。コロナ禍の中で、パチンコ業界が根拠なきバッシング報道に悩まされた事を受け、検証と対策の必要性が示された。対策については、1団体、あるいはパチンコ業界のみで取組むより、広義の意味でコンソーシアム(共同事業体)を組成し多様な業界と手を組む事が望ましいのではないかとの考えから、ネットカフェや映画館、設備メーカー、空調メーカーなど、対コロナにおける共通課題を持つ他の業界にも声掛けし、さらに学識経験者等にも協力を頼み、広く社会、国民の課題として検証し改善を提案していく。

■財務委員会の開催結果について
財務委員会の審議内容が報告された。10月に2回開かれた委員会は、昨年度の会計数値をもとに財務面から見た運営状況を検討。今後はウェブ会議の活用拡大など、運営面におけるデジタル化を継続・推進して行くべきという方向性が示された。

<その他の報告事項>
①パチンコ・パチスロ産業21世紀会の審議状況について
②九州回収システム(使用済み遊技機の処理)
③家族申告プログラム助言機関の運用開始について
④一般社団法人MIRAIぱちんこ産業連盟設立と団体会員について
⑤令和3年度遊技機取扱主任者講習・試験日程(案)について
⑥専門委員会・プロジェクトチームの活動状況について
⑦臨時総会開催(令和3 年1 月13 日)
⑧パチンコ・パチスロ産業 賀詞交歓会の中止