広島遊協 「経営者等健全営業推進研修会」を開催

広島県遊技業協同組合(延川章喜理事長)は10月15日、広島市中区のリーガロイヤルホテル広島において、「経営者等健全営業推進研修会」を開催。組合役員や経営者、管理者・店長等232名が参加した。

冒頭、延川理事長は「新型コロナウイルス」「新規則機への入替問題」についてそれぞれ述べた。新型コロナウイルスについては、「幸いな事に、我々ホールからクラスターの発生は起きておりません。しかし、昨年5月のマスコミや世間からの言われなきバッシングを思い起こすと、その対策については我々の重要な責務であり、徹底しすぎて、し過ぎる事はないと思います。理事会等で伝達をいたしましたが、全日遊連の健全化ネットの中の『ぱちんこ業界へのご意見』の中に、ファンの方から遊技業界の新型コロナウイルス感染症対策に対する厳しいご意見を多数いただいております。具体的には、『マスクの着用が徹底されていない』『入場時の手指消毒が徹底されていない』『開店前にできる行列について、遊技客同士の間隔を確保していない』『台間ボード等の設置がない』などというものです。お客様も我々の新型コロナウイルス感染症対策については、非常に敏感となっておられます。どうか改訂されたガイドラインを遵守して、ホールからは感染者は絶対に出さない、という強い気持ちを持って営業活動を行って頂きたいと思います」と述べ、組合員に対し協力を要請した。

次に新規則機への入替問題については、「本当に血の滲む思いで取組んでいただいているところでありますが、とうとう来年2月1日からは全てのホールで、ほとんどが新規則機に移行していくわけです。このコロナ禍により、我々ホールの集客、売上は低迷しています」と述べ、先日発表された「レジャー白書2021」を例に、非常に厳しい数字が出ているとした。続けて、「ご案内の通り、パチンコ・パチスロとも、人気機種は中古市場で高価取引が続いています。これは需要と供給がアンバランスである事を示しております。新台価格は高騰し、中古機も価格が高止まりの中、私たちは来年2月1日を迎えなければなりません。このように我々を取り巻く環境の厳しさを数え上げればきりがありませんが、一方で明るい話題が全くないわけではありません。この10月1日より、いわゆる『スマートパチスロ』すなわち『メダルレスパチスロ』の保通協受付けがスタートしました。機械性能や関連コストなど詳細な情報は未だありませんが、低迷しているパチンコ市場にどうか風穴を開けて欲しいと思います。また今の話とは別ですが、特にパチスロについて来年には希望を持てる話も出ているようです。今は苦しいですが、どうか希望を持って、一致団結して、この難局を乗り越えて行きましょう」と述べた。

続き、広島県警察本部生活安全総務課の林田辰男課長補佐より、業界の健全化の推進に関し「旧規則機の撤去」、「のめり込み問題」、「法令遵守」等について講話。TOKUMARUの徳山泰成代表から、「今、最も大事な事は『ミスをしない』事」という題目で、講演を行った。