奈良遊協 創立50周年記念式典

奈良県遊技業協同組合(相羽宗一郎理事長)は6月15日、組合創立50周年を祝して記念式典を開催した。式典には業界関連団体の関係者をはじめ、奈良県の荒井正吾知事(代理)、奈良県警察本部生活安全部の大久保英二部長、衆議院・参議院の国会議員ら多数が列席。記念事業として「大型エアーテント」の寄贈が行われたり、フジテレビ野球解説者の金村義明氏による記念講演が行われたりするなど、記念すべき節目を盛大に祝した。

挨拶に立った相羽理事長は、相互扶助と経済的地位の向上を旗印に昭和41年3月に組合を設立し、誰もが安心して遊べる大衆娯楽を目指すべく懸命に努力を重ねてきたと紹介。「今、我々の業界がこれからの時代をどう生き抜くかを問われた節目の年になることは間違いありません。どのような決断を下し、いかに行動するかによって未来は大きく左右されるでしょう。目先の利益を追求していては限界があることは明らかです。適度な還元バランスを考慮した営業施策の実現と、過度な射幸性の追及ではなく、分かりやすさと楽しさを追求した機種を推進していく事が大切です。」と語り、創立50周年を迎え、新たな旅立ちの契機として、多くの県民から信頼され、安心して楽しめる身近な娯楽として支持されるようこれからも頑張りたいと抱負を述べた。

来賓祝辞では大久保英二部長が壇上に上がり、業界が次の半世紀に向け、更に大きく発展を遂げるため、「営業の健全化」と「自主防犯対策の強化」の2点についてお願いをした。営業の健全化においては、依然としてのめり込みに起因すると思われる各種問題や、遊技機の不正改造事犯、賞品買取事犯、違法な広告宣伝・賞品提供等が後を絶たず、健全化を阻害する要因が残されていると指摘。こうした問題を一つひとつクリアし、真に県民に受け入れられるために今後も健全化に努めてほしいと語った。自主防犯対策の強化については、駐車場における車上狙いや、ホールにおける置引き等は依然として続発している状況であり、今後もホール内外における自主防犯対策を強化するよう要請した。

続き、公益財団法人 奈良県防犯協会に対して各種犯罪抑止活動に寄与すべく、公益財団法人奈良県暴力団追放県民センターに対して社会から暴力団やあらゆる暴力の根絶のため、寄付金を贈呈。また、記念事業として、日本赤十字社奈良県支部に対し、災害現場での応急救護や現場指揮所、また、防災訓練時や奈良マラソン等の公的なイベント時に活用できる大型エアーテント設備一式の寄贈が行われた。組合では地域に根付いた老人・子どもの福祉など地域貢献やのめり込み防止など多種多様の社会貢献活動を行っており、上記団体をはじめとする県内の7団体・機関から各種支援に対して感謝状が贈られた。尚、平成元年から本年5月までにおける社会貢献活動関係の寄贈総額は、約5億6817万円となる。その後、金村氏は「我が野球人生、果報は動いてつかむ」と題した記念講演を行った。野球人として“十二転び十三起き”と称する波乱万丈に満ち溢れた自身の半生を振り返りながら、チャンスを掴むヒントを説いた。