大阪遊協 歳末防犯懇談会開催

大阪府遊技業協同組合(平川容志理事長)は12月15日、シェラトン都ホテル大阪(大阪市天王寺区)において、歳末防犯懇談会ならびに12月定例理事会を開催した。歳末防犯懇談会には、大阪府警本部より池田宏生活安全部長、広瀬敬治郎保安課長、宮本利男課長補佐の3担当官が出席。年末年始の防犯意識の高揚に向け、池田部長は講話を通して要請した。

冒頭には、大遊協の街頭犯罪防止の活動として、ひったくり防止キャンペーンによるひったくり防止カバーの配布、特殊詐欺防止の広報活動、青パト寄贈などに対して謝意を述べ、2点について要請した。

第1に歳末警戒の実施についての協力を呼びかけた。街頭犯罪の抑止活動、金融機関およびコンビニ等強盗・特殊詐欺等の犯罪抑止、交通死亡事故防止活動の3点を重点。全体的に犯罪認知件数は減少傾向にあるものの、特殊詐欺については府下で10月末までに1300件(昨年同期400件増)と、被害額45億円とその犯罪防止に一層の協力を呼びかけた。第2に業界の健全化について。検定機と性能が異なる可能性のある遊技機について、「府下では、これらの撤去作業が円滑に進んでいると信じている。皆様方のご努力に期待したい。皆様方が大衆娯楽の共通認識を持ち続け、健全娯楽確立という所期の目的を成し遂げていただきたい」と述べた。これを受け、平川理事長は、組合挙げた自主防犯強化に一層の取り組みを誓った。

そして、3点を報告し、(1)検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の回収撤去について、組合としてその重要性を十分認識し、8月末撤去に続き、12月末全撤去に組合一丸となって努力している状況と「近々、良い結果を報告できるものと考えている」と報告。(2)12月8日付、ぱちんこ営業の広告宣伝の適正化の徹底について要請があった点では、徹底して注意喚起しているが、組合としてなお一層適正化に努めるため、厳しく対応する旨、傘下組合員に12月9日付要請文を発出し取り組んでいることを報告。(3)社会貢献活動については、地域の自主防犯活動等に貢献するため青色防犯パトロール車輌10台寄贈をスタートし、今後も継続実施を報告。そして、第30回未来っ子カーニバルの開催では、門真警察署のご協力のもと、無事盛大に実施できた事を報告。その報告を通して、遵法精神に基づいた健全営業の推進を誓った。

定例理事会では、定数73名中、出席54名・委任状14計68名により成立。田中孝明副理事長を議長に選任して、常設委員会・青年部会報告について確認した。「最低賃金の改定について」「節電協力について」「受動喫煙対策強化の対応について」「回収対象遊技機の調査の件」「大阪パチンコ・パチスロファン感謝デー」「熊本復興支援の一環でコンサート企画(3月29日)」「ストリートフェスタ参加」「現代アート協賛・大遊協賞選定について」「スクエアホール版活用」「冬期車内放置防止」「広告宣伝規制の報告」「第30回未来っ子カーニバル報告」「青年部員候補の推薦紹介」等。

その後、当面の諸問題と題して、平川理事長が、上部団体・全日遊連での課題対応について経緯説明。「のめり込み問題に対する世論を踏まえた、撤去回収への完遂に向けた調査」「新基準に該当しない遊技機の自主規制(高射幸性遊技機・回胴式遊技機)について調査」「不公正な販売方法についての交渉・抗議経緯」など、約40分間にわたり説明と質疑など組合員の意見を吸い上げた。