全日遊連 依存症問題啓発週間にWEBフォーラム

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は4月16日、第一ホテル東京において、4月定例理事会を開催。52理事中、47名が出席(オンライン含む)する中、決議事項5議案を決議した。理事会後の記者会見は、阿部理事長、星野謙副理事長、太田裕之専務理事の出席により、定刻午後3時30分から約40分ほど行った。

【主な質疑】
■パチンコ・パチスロ依存問題への対応について
依存症問題啓発週間(5月14日〜20日)に併せて、依存問題フォーラム(パチンコ・パチスロ依存問題フォーラム実行委員会主催)は5月14日にWEB形式で開催を予定している。出演は、RSN関係者中心の人選となっており、RSN代表理事の西村直之氏、公立諏訪東京理科大学教授の篠原菊紀氏(脳科学者)、浦和まはろ相談室代表の高澤和彦氏(精神保健福祉士)、司法書士の稲村厚氏(ワンデーポート理事長)、ワンデーポート施設長の中村努氏の5講演(現在撮影中)を予定。WEB開催のため、収録動画は1年間視聴可能としていく意向。フォーラムの存在については、SNS等を中心として開催をアピールしていく。
■日工組と日電協からの旧規則機の撤去の要請について
計画的撤去の進捗が、予定より遅れている状況にあり、メーカー団体からは、オリンピック期間も粛々と入替を進めてほしいとの要請があった事を報告。
■委員の解任について(決議)
前回3月理事会(3月11日)、栃木、茨城の両理事に辞任勧告を行った事による追加措置。4月理事会には両理事とも出席していた。組合の率先垂範の立場にありながら、組合運営に無用な負担となっているところから決議案件とした。栃木(財務委員)、茨城(機械対策委員)の委員を解任した。「理事会運営の手続き上、理事長が委員として委嘱しているが、解任には理事会決議が必要なため、上程しました。辞任勧告を受けた方が、全日遊連の委員会の委員として相応しいかどうか、そういった事から対応しました。この措置に対して、質問はありましたが、賛成多数での決議となりました」と阿部理事長は説明した。
■コロナ感染症対策について
経団連は4月13日、新型コロナウイルス感染予防の指針を改訂。トイレなどで手を乾かすために使うハンドドライヤーの利用停止の記述を削除した。ホールにおいても同様に利用を始めるのかの質問。阿部理事長は、「業界としてのガイドラインは、厚生労働省管轄で策定しており、まだその判断はいただいていない状況です」と答えた。また、「まん延防止」の適用が各自治体で広がっているが、業界としての基本姿勢としては、業界(21世紀会)が打ち出しているガイドラインをベースに対応していくのかという質問。「現在、感染拡大が心配されており、今後、さらに拡大するような場合は、協議し対応しなければならないでしょう。ただ、3密を避け、マスク、手指消毒など、基本的な防止対策を徹底していく事だと思います」と、阿部理事長は答えた。
■組合加盟店舗の実態調査について
3月集計で、廃業店舗が127店舗と、1月62店舗、2月53店舗と比べて急増しているように見受けられるが、という質問。阿部理事長は、「様々な要因があるので一概にこれが原因と、決めつけられません。旧規則機の撤去の件が影響しているのか、長引くコロナ禍で、例えば地方では、高齢者の方は遊技に足が遠のいているようですし、商売として成り立つのかどうかは、個々営業者の判断もあると思います」と阿部理事長は答えた。

【決議事項】
①参与の承認について/泰山祐輔氏(埼玉・副理事長)
②新参与の所属委員会について/泰山参与は、総務委員会
③2022年度第32回全国パチンコ・パチスロファン感謝デーの実施について
④感染症予防対策商品等のスポット契約における手数料の割振りについて
⑤委員の解嘱(解任)について

【報告事項】
①パチンコ・パチスロ依存問題への対応について
②推進機構の定例理事会及び臨時社員総会の開催(3月15日)結果について
③中古機流通協議会の開催(3月23日)結果について
④2020年度各府県遊協による「立入検査」及び「パチンコ・パチスロ健全化ネット」の投稿状況について
⑤貯玉補償基金理事会の開催(4月7日)結果について
⑥セキュリティ対策委員会(PSIO)の開催(3月22日)結果について
⑦一般社団法人パチンコ・パチスロ社会貢献機構からの報告について