保通協 第3回保安電子通信技術セミナー・展示会開催

財団法人保安電子通信技術協会(保通協)は、2月7日に都内中央区の東京国際フォーラムにおいて、第3回保安電子通信技術セミナー・展示会を開催した。

遊技機の型式検定試験を行う機関としてのイメージが先行する保通協だが、同機関の協会概要には「電子情報通信技術を活用して、犯罪の防止や治安の維持に寄与する事業を推進するとともに国際相互理解の促進や技術協力に関する諸事業を推進して、広く国民全般の安心・安全な生活の維持向上に寄与することを目的として活動」とある。

今回のセミナー・展示会は、警察、消防、海上保安庁などの各機関の関係者、関係各省庁、民間企業、大学等の関係者を幅広く対象とし、講演と機器展示を通じて災害、事件、事故対策、犯罪捜査などの最新技術を紹介することを目的に、今回で3回目を迎えた。

セミナーに先立って登壇した保通協の吉野準会長は、「本協会は今年で設立30周年。遊技機の型式検定試験業務が主たる業務という点は間違いないが、その他の分野においても広く社会に貢献していきたい、との思いから、セミナー、展示会の開催を企画。今回で3回目となった。昨年はご存知のとおり大きな災害が発生し、その対応などにも大きな注目が集まっている。今回ご参加の皆様にとってこのセミナーと展示会が実り多いものであれば主催者として幸いです」と挨拶を行った。

セミナーは「災害、事件、事故等におけるロボット、センサー等最新技術の活用」というテーマで11人が講演。「デシタルフォレンジックにおける最新技術の活用」というテーマで12人が講演を行った。また展示会場では、国民が安心して生活するための製品、サービスから、災害・事件・事故等の緊急事態に迅速に対応できる製品・サービスまで、53社がブースを出展。最新技術を紹介した。