セガサミー決算 グループ売上の54%が遊技機事業で増収増益

セガサミーホールディングス(株)(里見治会長兼社長)は、5月13日「平成23年3月期 決算短信」(連結)をIR発表した。それによるとグループ(連結子会社の数68社)の売上は3967億3200万円(前年同期比3.1%増)、営業利益687億5000万円(同87.3%増)、経常利益681億2300万円(同89.6%増)、純利益415億1000万円(同104.8%増)。連結納税制度の制度の適用を予定、税金費用が121億5400万円軽減。

 パチンコ遊技機事業では、主力タイトル「ぱちんこCR北斗の拳」シリーズは20万台を超え、全体で34万3188台(1139億円・4.7%減)。パチスロ遊技機事業では、「パチスロ蒼天の拳」、「新鬼武者」など30万2270台(949億円・85.5%増)を販売。液晶を中心としたリユース(再利用)にも力を入れたことも奏功、売上2122億9300万円(前期比32.1%増)、営業利益642億8400万円(前期比117.9%)だった。

 次期の見通しでは、東日本大震災による先行き不透明感(電力供給不足の長期化、部材調達懸念、企業の投資意欲及び消費者意欲の低下等)を予想。そうした中、パチンコ遊技機事業では、製品バリエーションの拡充やラインナップの強化を図り、パチンコ45万5000台(前期比11万1000台増)、パチスロ29万台(前期比1万2000台減)を見込んだ。

 なお、セガサミーとしての次期通期の売上は4500億円(前期比13.4%増)、営業利益600億円(同12.7%減)、経常利益590億円(同13.4%減)、純利益330億円(同20.5%減)を見込んだ。