【総会】MIRAI Withコロナ、MIRAIの再スタート期す

一般社団法人MIRAIぱちんこ産業連盟(東野昌一代表理事)は5月18日、オーラム(東京都台東区)において第3期定時社員総会を開催。総会は、オンラインを併用した参加(直接参加約80名、Web参加50名余)となった。

総会後の記者会見において東野代表理事は、「MIRAIが誕生して久しぶりにリアルな総会形式で開催できました。MIRAIが発足した時から、ずっとコロナ禍の中で、旧基準機の計画的撤去など苦しい状況からのスタートでした。今期はWithコロナという中で政府含めて経済活動が再開していくと期待しています。ただこの間、休会や退会も発生しており、MIRAIの建て直し等、やるべき事業が多々あるところです」と決意を述べた。なお、現在の会員規模は、正会員61社、賛助会員87社(2020年10月時は正会員67社、賛助会員101社)の状況となっている。

総会では、全6議案が上程となり、原案通り承認。本年度の事業計画では、MIRAIの「2つのミッション」の実現に向け、各委員会による活動計画を決議した。コロナ禍により思うような活動ができなかった事で、前年度に積み残した取組みを進めていく。その後、警察庁生活安全局保安課の小堀龍一郎課長からメッセージが届いた。

■スマート遊技機についての説明会/ホール団体向けは5月19日に開催。ホール関係者向けは、11月に計画されているとした。「利便性、ランニングコスト等に関心が及ぶが、スマート遊技機、ユニット共に価格も聞かされていない状況。団体向けの説明を聞いた上での対応になる。発売の半年前ぐらいには価格や性能がリリースされると思う」(東野代表)。

総会後の記念セミナーでは木村義雄氏を講師として招いた。その他、全日本遊技産業政治連盟(阿部恭久会長)の執行部が参加し、業界が一丸となって業界の声を国政に送らなければならないのかについて認識を深めた。

【講話メッセージ(要旨)】
皆様方には新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策のため、日々細心の注意を払いながら様々な対策を講じられている事に対しまして、心から敬意を表する次第であります。引き続き、政府や各自治体からの最新の情報、要請や働きかけの内容等を十分に踏まえ、業界のガイドラインに沿い、あるいはそれ以上の感染防止対策を講じていただきたいと思います。

旧規則機の撤去に係る経過措置期間がほぼ満了しましたが、大きな問題もなく順調に新規則機への入替が進んでいると聞いています。これもパチンコ・パチスロ産業21世紀会の決議の下、ぱちんこ営業者、遊技機メーカー、遊技機販売業者等が協力・団結して計画的な撤去のための取組を進めてきた結果だと感じています。貴連盟では、これまでホール4団体契約書確認機関として、全国のホールにおいて決議が遵守されるため大きな役割を担ってこられたと承知しています。改めて業界のまとまりの大切さを感じるとともに、これまで皆様の真摯な取組に敬意を表したいと思います。一方、撤去された遊技機については、現在も相当数の遊技機が倉庫等に保管されていると聞いていますので、廃棄問題が発生することがないよう最後まで確実に適正な処理をお願いします。

ぱちんこへののめり込み・依存問題については、本年3月にギャンブル等依存症対策推進基本計画の変更が閣議決定されました。これまで、業界においては、ぱちんこの依存防止に係る実施規程の制定をはじめ、変更前の基本計画に盛り込まれた各種取組を着実に推進され、所期の目標を達成したと評価しています。新たな計画に掲げられた取組についても、引き続き、業界全体で真摯に取り組んでいただくようお願いします。