兵庫県遊技業協同組合(平山龍一理事長)は5月29日、ホテルクラウンパレス神戸において、令和7年度通常総会を開催。席上、定款と規約の一部変更を上程して、組合名称を「兵庫県パチンコ・パチスロ協同組合」とする決議を行った。
議事の第4号議案において、組合定款第2条の一部を変更。平山理事長は、「組合設立当初(1968年)から遊技業という文言に慣れ親しみ、組合名にも遊技業を使ってきました。近年は娯楽の多様化から、遊技業という名称がパチンコ・パチスロという業務の具体性に欠けているというのが一つ。社会貢献について様々な支援活動を行ってきたが、現在の支援では支援だけが一人歩きして、肝心のパチンコ・パチスロが支援しているという実態が置き去りにされている状況です。今後は、世間の人々が遊技業組合は何の組合なのかという素朴な疑問が向けられることの無いよう、名称変更する趣旨です。県民の皆様にパチンコ・パチスロの組合であるという周知を促すため、また全国の組合では、九州3県(佐賀、沖縄、宮崎)、岡山と遊協の名称を変更しており、全国への広がりを見せています。私は、時代にマッチした名称に変更することで、効率的で希望のもてる組合運営につながると思います」と提案理由を述べた。採決では、挙手によりはかり、参加議決権103中、賛成98と3分の2以上であり、名称を「兵庫県パチンコ・パチスロ協同組合」と決した。これに伴い「兵庫県遊技業組合連合会」は「兵庫県パチンコ・パチスロ組合連合会」、「兵庫県遊技業組合防犯協力会」は「兵庫県パチンコ・パチスロ組合防犯協力会」へ名称を変更する。
パチンコ・パチスロの名称についての気運では、①1986年頃よりパチンコ店の呼称を「パーラー」に変えていこうとする「パーラーコールキャンペーン」②1994年頃「3K(きつい、汚い、危険)」に引っ掛け、「PACHINKO」から3Kを連想させるKを取って「PACHINO」(パチーノ)に変えるイメージアップ運動があった。21世紀になり、大阪では「まちのパチンコ・パチスロ屋さん」という中での遊パチのPR、社会貢献活動を行ったり、pp奨学金は「パチンコ・パチスロ奨学金」に名称変更。社会貢献機構も「パチンコ・パチスロ社会貢献機構」に名称を変更してきた。
昨年の社会貢献機構で大賞を受賞した佐賀遊協は、「コロナ禍に入って、一般からパチンコなんていらないという声は業界としても同様に不安になりました。私たちの活動が中々、一般の方に伝わらないという悩みを解消するために、組合名をパチンコ・パチスロ店協同組合に改称しました。地元メディアに私たちの活動を取り上げてもらう際、ストレートに伝わるようになりました。全国の組合団体の関係者におかれては、同様に名称を変更していく気運が生まれればと思います」と取組み意義を呼びかけており、その気運が広がっているようだ。