DK-SIS 23冊目白書・DK-SIS版ファン人口1600万人規模

ダイコク電機(株)(本社/名古屋市中村区)は7月15日、東京ドームホテルで「『DK-SIS白書2026年版-2025年データ-』記者発表会」を開催した。今回、同社は初めて実際の遊技データを基にパチンコ・パチスロ参加人口を推計し、1609万人との結果を示した。

2025年の売上規模は、パチンコが7.4兆円、パチスロが8.8兆円で、合計16.2兆円と推計。前年とほぼ同水準となった。粗利規模は、パチンコが1.31兆円、パチスロが1.17兆円で、合計約2.48兆円と推計し、前年からわずかに減少した。

発表会には、栢森雅勝代表取締役社長と、MG推進部SISプロフェッショナルの片瀬宏之首席講師が出席した。栢森社長は、「今回のDK-SIS白書では、ファンの行動データも加味し、参加人口を算出しました。参加人口についてはさまざまな推計がありますが、当社は1年間を通じて蓄積した営業データとファンの行動データを活用しており、算出方法が異なります。今後も、当社が保有するデータを活用し、参加人口を継続的に発表していきたい」と述べ、2025年の参加人口を1609万人と推計した。また、4円パチンコの遊技時間とアウトが3年連続で過去最低を記録し、20円パチスロの業績が成長期から成熟期へ移行している現状について、客観的に受け止め、今後の動向を考える材料としてDK-SIS白書を活用してほしいと、発刊の意義を語った。

同白書は、DK-SIS会員ホールの実際の営業データを基に、2025年のパチンコ・パチスロ市場を分析・推計したもの。DK-SISは約140万台分の遊技機データを保有し、業界総設置台数に対するカバー率は約43.5%となっている。店舗数が減少する中でもDK-SIS会員のデータ規模は拡大しており、業界動向を把握する上で精度の高い指標になっているとした。

片瀬首席講師は、2025年の業界を読み解くテーマとして、①DK-SISのデータ規模、②4円パチンコ・20円パチスロの業績、③業界総売上・総粗利・遊技機利益、④パチンコ・パチスロ参加人口の推計、⑤スマート遊技機の台数シェア、の5項目について解説した。その中で、「4円パチンコの遊技時間とアウトは3年連続で過去最低を記録した」「20円パチスロの業績は成長期から成熟期へ移行し、横ばいとなった」と説明した。4円パチンコは20円パチスロと比べて投資金額の増加が速く、長時間遊技しにくい状況にある。遊技時間粗利も20円パチスロの約2倍となっており、この差が両者の業績差につながっていると分析した。

また、新台の購入費を回収するために高い粗利で運用すると、ファンの遊技時間が短くなり、稼働期間も短くなる。その結果、さらに新台購入が必要になるという負の循環を指摘。ホールが営業利益を控える必要はないと前置きした上で、今後の4円パチンコの業績は、人気機種については長期運用を目指した活用をするなど、ホールの運用方法に大きく左右されるとの見方を示した。20円パチスロについては、2025年にATタイプのスマートパチスロ比率が90.9%に達し、普及がほぼ一巡した。これにより、新台入替による差別化や、導入による大幅な業績押し上げ効果は落ち着きを見せているとした。

業界総売上、総粗利、遊技機利益については、2025年のパチンコ販売台数が前年の78万台から87万台へ9万台増加した一方、新機種の稼働が伸びず、遊技機購入費がホールの利益を圧迫したと説明した。パチンコ・パチスロ参加人口1609万人の推計には、Fan-SISやDK-SIS、サイトセブンのデータを用いた。ファン1人の来店1回当たりの平均遊技時間2.98時間に、1時間当たりの平均粗利820円を掛け、来店1回当たりの平均消費金額を2,446円と算出した。

さらに、1店舗当たりの月間平均来店回数2.5回、1人当たりの平均利用店舗数2.1店舗、12カ月を掛け合わせ、年間平均来店回数を63回と推計。2,446円に63回を掛けた1人当たりの年間平均消費金額は15万4098円となった。2025年の業界総粗利2.48兆円を、この年間平均消費金額で割った結果、参加人口を1609万人と推計した。これは日本の18歳以上人口のおよそ6.6人に1人に当たる。片瀬首席講師は、パチンコ・パチスロ市場は一部のコアユーザーだけで成り立つものではなく、現在も幅広い層が参加する大衆娯楽であると強調した。

■「DK-SIS白書2026年版-2025年データ-」
刊行日/2026年7月
価格/4万9500円(税込)
編集・発行/ダイコク電機株式会社

ダイコク電機株式会社