神奈川遊協 福祉車両贈呈40年、延べ320台、9億2000万円余

神奈川県遊技場協同組合(伊坂重憲理事長)と神奈川福祉事業協会(同会長)は12月5日、横浜市中区のローズホテル横浜において、令和6年度福祉車両の贈呈式を執り行った。

神奈川遊協(同福祉事業協会)は、社会貢献活動の一環として福祉車両の贈呈を継続実施している。同事業を広く県民へ周知を図るため、2008年からは神奈川県内において社会福祉法人が運営する社会福祉施設・財団法人などへ公募による福祉車両購入費助成希望を募るなどして贈呈先を決めていた。今回の選定では、公募が困難だったため、社会福祉法人神奈川県共同募金会の把握する施設等に対する公募方式を実施し、児童福祉施設、障がい者福祉施設など計5施設に対して寄贈(1施設は2026年2月に納車予定)した。これにより、寄贈台数は今回で延べ320台、助成総額は9億2000万円余と積み重ねた。

贈呈式において、伊坂理事長は、「各施設の皆さまにおかれましては、利用者様の気持ちに寄り添いながら、精神的・肉体的支えとなるなど、日々のご労苦にあらためて敬意を表します。この度の寄贈車両が職員の皆さまの手足となって利用者様の安全で快適な生活環境づくりに活用いただければ幸いです」と述べて、社会貢献活動の継続を誓った。

並木裕之会長(神奈川県共同募金会)は、「神奈川遊協は40年にわたり、児童福祉施設、高齢者・障がい者施設を支えてきました。6月には児童養護施設に700万円相当のスポーツ用品の寄贈を行っていただくなど、感謝しています。私どもの共同募金活動においては、毎年多額のご寄付を賜っており、平成2年からの累計は2億9000万円にのぼっています」と継続した社会貢献の取組みに謝意を述べた。その後、伊坂理事長より、5施設それぞれに車両キー(未納車の1施設のみ目録)が手渡された。

受領各団体から謝辞があり、その中、社会福祉法人久良岐母子福祉会こども家庭センターくらき(横浜市)の水上仁司センター長は、福祉車両は系列センターから配車してもらい送迎に利用していたが、今回の寄贈で、きめ細やかなサービスができるようになったと述べ、「単なる移動手段ではありません。子どもたちやご家族に癒しと安心感、希望を未来につなげる大切な1台です」と述べた。

この車両は、県内の障がい者や高齢者の方々に活用されおり、この福祉車両の助成事業については、各方面から多くの期待が寄せられている。その模様は地元メディアを通じて、県民にも伝えられた。

神奈川県遊技場協同組合