日遊協中部 ココイチ創業者・宗次氏を招き、記念セミナー開催

一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長・写真中)の中部支部(東野昌一支部長・写真左)は9月18日、名古屋ガーデンパレスにおいて、第35回支部通常総会を開催。記念セミナーでは、ココイチ創業者の宗次徳二氏(写真右)を招き、お客様へのおもてなし精神とへこたれない実践こそ、繁盛の胆とした。役員改選では、東野支部長のもと、新体制を確認した。

総会は榎本悟副支部長の開会のあいさつ後、東野支部長は冒頭あいさつにおいて、第27回参議院議員選挙について結果はともあれ、謝意を述べた。本年4月臨時支部総会において、支部長の大任を賜って5カ月になるが、コロナ以前の状態にまで至っていない業界状況の中、中部支部は一丸となり、各種課題を果敢に取組んで行きたいとした。

来賓には愛知県警察本部生活安全部の澤田あすか保安課長、松崎好伸課長補佐が出席し、澤田保安課長が祝辞を述べ、中部支部の車内放置防止への取組み等、社会貢献活動について敬意を表した。また、のめり込み(依存)対策の取組みは継続して、唯一の業界横断的組織としての役割を推進し、健全化に努めて欲しいと期待した。

西村会長からは、東野支部長となって初めての支部総会、そして遊技産業新経営者会議で昨年講演いただいた宗次氏への礼を尽くしたいと出席した理由を明かした。また、選挙違反の事案があったことについて、コンプライアンス(法令遵守)にひと際重きを置いている業界の一員として、捜査当局からの要請には全面的に協力していくと状況を伝えた。議事に際して、議長に東野支部長を選任して、3議案を上程し、原案通り承認した。

第2部の講演では、「カレーなる私の人生」と題して、宗次徳二氏を招いた。宗次氏は、国内外に1450店舗以上を展開するカレーハウスCoCo壱番屋の創業者。1978年、30歳で第1号店を出店して以来、右肩上がりで成長を続け、2002年に53歳で引退。現在はNPO法人イエロー・エンジェルの理事長として、誰もがクラシック音楽を気軽に楽しむための音楽ホール「宗次ホール」を設立し、若き音楽家育成や中・高校への楽器寄贈をはじめ各種団体への寄付等さまざまな社会貢献を続けている。その活動の背景には、乳児院で育ち、ギャンブル依存症の養父のもとで極貧の生活を送った幼少期の経験があったという。「今頃、『経営者になりたい』『起業したい』という相談を受けますが、即座に『そんなこと思ってはいけない』と答えます。野心だけでは周りに迷惑かけるだけです。でも、どこまでも耐え抜くなら、すぐにしなさい。情熱を持ち続け、生活が続かなくなることもいとわない、続けるならば、うまくいきます」と伝えていた。

懇親会では、東野支部長より、開宴の挨拶。来賓祝辞では、谷野博理事長(中部遊商)が挨拶し、真城貴仁理事長(愛知遊協)の乾杯の音頭で懇親を深めた。

【新役員】(敬称略)
支部長/東野昌一
副支部長/榎本 悟、江原昌則
顧問/菅沼伸治、岡庭幸春
特別役員/横山正人、石川隆行

一般社団法人 日本遊技関連事業協会