日遊協中部 「子どもの車内放置撲滅キャンペーン」を実施

一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)の中部支部(東野昌一支部長)は7月16日、「子どもの車内放置撲滅キャンペーン」を実施した。例年より早く熱中症警戒アラートが発表され、厳しい暑さが始まっており、子どもが車内に放置され、熱中症に陥ったというような取り返しのつかない事故を防ごうという呼びかけ含め、キャンペーンを実施して地域に呼びかける取組みとしている。

遊技業界では、7月・8月の2カ月間を「車内放置特別強化期間」として位置付けており、全国各地区、各関係者で取組みが行われている。中部支部は、マイカーでの利用率も高い地域性でもあるところから、幼い命が車内放置で犠牲になるような痛ましい事案が未然に防げるようキャンペーンを企図したもの。皮切りとなった7月16日、愛知県名古屋市港区のKEIZ港店(平成観光)において実施。日遊協会員の他、港警察署、港区少年補導委員会、市西部児童相談所、区民生子ども課、中部遊技機商業協同組合、回胴式遊技機商業協同組合など、約25名が参加した。

榎本悟副支部長は、「中部地区では、平成24(2012)年にパチンコ店駐車場で乳児の車内放置により亡くなるという痛ましい事故がありました。長年、ホール駐車場での巡回励行を行っていましたが、これを受け翌年より、さらに強化して取組みを行っていたところです。コロナ禍により、一時中止していましたが、一昨年より再開して10回目、二度と同じような事案が発生することのないよう、巡回と啓発活動を続けていきたい」と開催意義を述べた。

愛知県港警察署の丹羽琢磨生活安全課長は、「夏は気温が上がり、車内放置は子どもの命にかかわる事案です。周りの方々含めて、注意していただけるよう、このキャンペーン活動が多くの方に周知されること期待しています」と述べた。港区役所民生子ども課の須田課長は、「児童の車内放置行為は、児童虐待4分類中『ネグレクト』の案件として、熱中症含め生命、身体にかかわる危険な虐待です。車外に出たとしても車の往来する中を歩くことは危険であり、皆様でお声がけいただき、こうした機会に連携した取組みを発信できることに感謝しています」と、児童の車内放置の防止活動に期待した。

車内放置防止のキャンペーン開催場所となった港店から、宮下健一係長(平成観光)は、「車内放置を未然に防ぐための巡回活動は、1時間おきに実施して、お客様の安全確保に努めています。今回のキャンペーンが周知につながれば幸いです」と安全安心な店舗運営に取組んでいることを伝えた。

その後、参加関係者は、キャンペーンたすき、ライト、ガラスクラッシャー、キャンペーンちらしを持ち、店舗の駐車場(立体駐車場含む)を巡回。参加した関係者(店舗従業員含)は、車の中を1台1台のぞき込み、途中、後部座席までくまなく確認するなど真剣な面持ちで見て回った。

その模様はテレビ局(NHK)、新聞メディアが取材した。なお、2回目は8月8日に実施を予定している。

一般社団法人 日本遊技関連事業協会