全流商 定時社員総会を開催

遊技場向けの景品を取り扱う卸問屋の法人と景品買取所の法人で組織する一般社団法人全国流通商適正化協会(堀井努理事長・東京商業流通協同組合理事長)は5月13日、東京・池袋のホテルメトロポリタンにおいて、第3回定時社員総会を開催し、正会員16団体35商社中、35名が出席した。

総会にあたり挨拶した堀井理事長は、「遊技業界においては、遊技客離れ、設備投資による負担増、人手不足、賃金上昇など、様々な課題に直面し、経営環境の悪化が懸念されています。これらの課題に対し、全ての会員が緊密に連携し、英知を結集し、厳しい状況を打破し、業界の維持発展につなげていかなければなりません。これまでの2年間の活動において会員の皆様と十分な成果を共有するには至っていませんが、一方で、流通業界としてはじめての全国組織の枠組みが少しずつ認知され、活動の幅を広げてきました。今後も皆様からのご意見をいただきながら、会員相互の連携の輪をさらに強化し、成果に繋げていきたいと思います」と述べた。

その後の議案審議では、第4号議案までを審議し、いずれも原案通り可決承認。第2号議案の令和7年度事業計画では、①新規会員の加入促進等組織の充実強化②会員相互の連携強化や各種情報共有の促進に資する各種施策の推進③三店方式の在り方に関する調査・研究④反社会的勢力の現状認識と暴力団の再関与防止に係わる調査・研究⑤時代に即した各種施策の推進⑥賞品買取所の処遇改善と効果的な防犯対策の調査・研究、の6項目を推進することとした。

また、第3号議案の「定款の一部改正」については、顧問及び相談役の規定を新設。第4号議案では、任期満了に伴い、理事・監事を選任し、その後の臨時理事会で、堀井理事長を再任した。堀井理事長は、「2期目の選任をいただいた堀井です。役員・理事の皆様、そして会員の皆様とともに、これまで積み上げてきたことを更に進めていきたいと思います。頑張っていきますので引き続きご協力をお願いいたします」と述べた。

なお、総会終了後には、元衆議院議員で一般社団法人野田総合政策研究所理事長の野田毅氏、全日本遊技事業協同組合連合会の阿部恭久理事長らを来賓に招き、懇親会を開催。阿部理事長は来賓挨拶の中で、遊技業界の健全な発展には適正な賞品の取り揃えと流通が重要であるとして、全流商にその役割を期待した。

【新役員】(敬称略)
理事長/堀井 努
副理事長/大石正仁、白石寛海、軍司浩太郎、岡田庄璽
専務理事/松澤 誠

一般社団法人全国流通商適正化協会