全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は5月16日、遊技会館において、定例理事会を開催(理事48名中46名出席)。その後、阿部理事長、平川容志副理事長、太田裕之専務理事らが記者会見(オンラインのみ)を開催した。阿部理事長は公務多忙の影響のため、記者会見は途中退席した。記者会見の後半では、eラーニングの紹介を行った。
【主な質疑について】
■ホール4団体広告宣伝検討会について
投稿数3212件(2025年4月末)中、897件に是正勧告。
■パチンコ・パチスロ依存問題への対応について
今年も5月14日~20日の間、ギャンブル等依存症問題啓発週間だった。通年用のギャンブル等依存症問題啓発ポスターの掲示について周知した。今後は、eラーニングを活用して、予防対応に努める。
■遊技機の幅広いバリエーションづくりについて
新たなゲーム性と楽しさを提供するため、「ボーナストリガー(BT)」や、最新機能「LT3.0プラス」が発表されているが、全日遊連としては静観の姿勢。「本音としてはバリエーションを増やして欲しい」と阿部理事長。「今、確率機ばかりの状況。それだとコイン3枚投入した回胴式遊技機に分があるように思われる。確率機オンリーという傾向から、どう脱皮してもらえるか期待したい。保通協の検査が通りやすいから、確率機ばかり持ち込まれ、ホール側も扱いやすいので、こうした傾向になっているのだろうが、個人的には、よりバリエーションのある遊技機構成になって欲しい。組合として要望しても、作るのは各遊技機メーカーであり、試験に通りやすく、売りやすい確率機に偏重してしまうのではないだろうか」と述べていた。
■パーパスの進捗について
昨年、業界合同交歓会「パチンコ・パチスロ産業合同祝賀会」(6月24日)において、「パチンコ産業のパーパス」を発表した。「遊びの力で、心を元気に。」という指針にむけ、来る6月16日、より具体的な取組みが発信される予定となっている。
【決議案件】
①第34回通常総会資料(議題、事業報告書、決算関係書類等)の検討について
②(株)エナーバンクとのビジネスサポート契約の締結について
【報告事項】
①パチンコ・パチスロ依存問題への対応について(21世紀会・内閣官房の通年用啓発ポスター、eラーニングについて)
②推進機構の定例理事会の開催結果について
③遊技機リサイクル推進委員会の開催結果について
④2024年度各都道府県組合による「立入検査実施状況」及び「パチンコ・パチスロ健全化ネット投稿状況」について(投稿件数については、2023年と比べ2000件程減少)
⑤熱中症対策の義務化及び酷暑避難場所(涼み処)の提供について(自治体が、冷房設備を有する等の要件を満たす施設を指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)として、誰でも休息できる施設。遊技場においても自治体と連携して協力していく)
⑥その他
・2025年4月末時点での全日遊連加盟パチンコホールの営業店舗数は、前月比15店舗減の5932店舗。新規店舗数は4店舗、廃業店舗数は24店舗、休業店舗数は同7店舗減の78店舗(当月中に休業した店舗は3店舗)。遊技機の設置台数、パチンコが前月比7089台減の177万5561台、パチスロは前月から5491台増えて124万6023台、合計302万1584台。