全日遊連 気を取り直し、活動に意欲

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は7月23日、第一ホテル東京において、定例理事会を開催(理事48名中43名出席)。その後、平川容志副理事長、平岡聖教副理事長、太田裕之専務理事が記者会見を開催した。阿部理事長は体調不良のため、静養の必要があり、理事会は欠席した。理事会では、第20回社会貢献大賞表彰式を執り行い、埼玉遊協の「埼玉県・埼玉県警と連携した地域防犯活動及び店舗棟安全対策の推進」事業が大賞となった。

理事会報告は、7月1日付で着任した松谷輝矢事務局長が報告。平川副理事長は、阿部理事長の欠席について、「阿部候補として、参議院選挙期間中は死力を尽くして活動していました。開票速報では陣営でご一緒していたのですが、疲労こんぱいの様子でした。22日朝、阿部理事長が、担当医から静養の必要があるとのことで大事をとった」と説明し、運営面を平川副理事長が代行役を務めた。

【主な質疑について】
■第27回参議院選挙に全国比例で出馬し、落選した結果について/阿部候補のメッセージを紹介し、業界が一丸となって支援していただいたことに対して感謝の言葉。今回は落選という結果だったが、今後も、政治連盟の取組みについて、色々な意見を伺い、今後模索していきたい、旨。
■みんなのパチンコ・パチスロサミット2025とのコラボについて/パチンコ・パチスロサミット2025とファン感謝デーが相乗り(ファン感くじにQRコードを通して、楽曲が聞けるような企画)して、業界を盛り上げていく。
■第27回参議院選挙に全国比例で業界代表が出馬したことの感想について/平川副理事長は、私見として、「各遊協は一生懸命応援したけれども、その手応え程には票につながらなかった。政権与党に逆風が吹いている中ではあったが、パチンコ業界として初めて、業界の基礎票といえる結果(データ)になったのではないだろうか。今後については、今回の結果を踏まえ、業界として考えていくことになる」。平岡副理事長からは、「業界の規模というのは、店舗数含めて年々減退している中で、熱量というものでは健闘したのではないだろうか。ただ、業界に携わる人たちの意見を聞くと、政権与党よりも、野党の意見に共鳴する声も少なくなかった。ただし、全日本遊技産業政治連盟という活動の経験値を積み重ねていくことのプロセスを通じて連携していけるのではないでしょうか」と私見とした。
■ゼロエンコーナーについて/新規顧客獲得のために、業界にまつわる記念日を設けて、0円コーナーあるいは初心者無料体験コーナーを提供しようとする企画。現在のところは協議中。現状、全日遊連の各遊協の意見を集めるということにも至っていない。

【決議案件】
①参与(補充)の承認について(加藤健二氏・愛知遊協副理事長)
②理事・参与の所属委員会について(矢﨑真治理事・長野遊協・経営委員会、加藤健二参与・愛知遊協・財務委員会)
③暴力団対策特別委員会の(補充)選任について(佐々木裕之氏・宮城遊協・専務理事、三代地好治氏・大阪遊協・専務理事、門田圭吾氏・広島遊協・専務理事)
【報告事項】
①パチンコ・パチスロ依存問題への対応について(啓発活動について)
②広告宣伝ガイドライン改訂(5月29日)について(投稿数3706件(2025年6月末)中、1070件に是正勧告)
③推進機構の定例理事会(6月18日・7月9日)、定時社員総会等の開催結果について
④中古機流通協議会の開催(6月2日)結果について
⑤みんなのパチンコ・パチスロサミット2025×ファン感PACHI-PACHIキャンペーンについて
⑥その他 組合加盟店舗の調査結果について
・2025年7月23日時点での全日遊連加盟パチンコホールの営業店舗数は、前月比23店舗減の5855店舗。新規店舗数は0店舗、廃業店舗数は20店舗、休業店舗数は79店舗(当月中に休業した店舗は11店舗)。遊技機の設置台数、パチンコが175万1853台、パチスロは124万4885台、合計299万6738台。

全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)