(株)ユニバーサルエンターテインメント(本社/東京都江東区)が特別協賛する「岡田美術館杯女流名人戦」(報知新聞社主催)は5月22日、オークラ東京において第51期女流名人戦就位式を執り行った。福間香奈女流名人(清麗、女流王座、女流王位、倉敷藤花)は、結婚、出産を経て手にした女流名人14回目の就位の偉業を祝し、新たな寄木細工による岡田美術館杯を贈った。
第51期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負は、福間女流名人に西山朋佳女流三冠が挑戦。最終戦までもつれた中、防衛した福間女流名人は、通算14回の女流名人となった。女流棋戦における女流タイトルの通算獲得数を伸ばした。
依田裕彦社長(報知新聞社)、羽生善治会長(日本将棋連盟)から祝辞があり、「将棋の駒が動いている中に対局者の思い、秘術を尽くした闘いがある」と称して、半世紀に及ぶ女流名人戦の積み重ねを称えるとともに、タイトル戦を支える関係者の労苦に感謝した。庄子善行取締役(ユニバーサルエンターテインメント)からは、「全ては楽しみのためにというスローガンのもとユニバーサルは、あらゆるエンターテイメントを通じて、喜びと感動を伝える取組みを続けています。福間女流名人の一手一手には将棋ファンのみならず多くの人々の心に響く力があり、まさに楽しさと喜びの体現者であると感じています」と称え、箱根寄木細工による岡田美術館(ユニバーサル)杯を贈った。続いて、小守健太統括マネジャー(岡田美術館)から花束が贈られた。
福間女流名人は、「周りの方々の温かさを感じました。日程変更していただき、周りの皆さまに感謝申し上げます」と深甚なる謝意を述べた。 女流名人戦は、現在行われている将棋女流タイトル戦の中では最も古く、1974年度創設。1993年度開催の第20期より、アルゼ(株)(2009年11月1日に(株)ユニバーサルエンターテインメントに社名変更)が特別協賛となり、2015年より「岡田美術館杯女流名人戦」として毎回、第一局は岡田美術館において開催している。第52期からユニバーサル女流名人戦杯へと名称を変え、新たな一歩が始まる予定だ。