【現地ルポ】東日本大震災 取材日誌13    4月4日

(このレポートは仙台でパチンコ業界誌「フェイム」を発行している、ほくとう通信社の代表、友道学氏に寄稿していただきました。友道氏は地震発生時、群馬にいて難を逃れ、14日に事務所のある仙台に入りました)

 

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取材日誌13(4月4日)

 

 

4月4日
10日ぶりに仙台に戻ってきました。仙台を発つ時は、高速道路が開通したばかりで、ガソリンを求めて高速道パーキングは渋滞。また、道路上には物資を運ぶ大型トラックや災害救援の任務に就く自衛隊・警察隊・消防隊らの車列が目立っていましたが、そうした光景は少なくなり、車両数は多いものの走行はスムーズとなっていました。
 

午前6時、開通したばかりの北関東自動車道に乗り、前橋から仙台へ。途中、郡山南インターで降り、福島県遊連へ立ち寄りました。ここは、3月11日の地震でビルの東側が大崩壊してしまったと事務局の野田さんからメールをいただいていたのでお見舞いに伺ったのです。県遊連が入っているビル近くに着くと、JRの線路を跨いでいる陸橋が崩壊し、全面通行止めとなっていました。大きく迂回しようやく到着。震災から25日が経過したと言うのに、このビルは、手つかずの状態で、東側壁面がすっかり崩落し、内部が丸見え。北側に至っては窓ガラスがすべて割れ、青いビニールシートが張られています。敷地内駐車場は至るところで地割れやアスファルトがめくりあがり、建物から崩落した壁や天井ボード、割れたガラスが散乱しており、廃墟に近い容姿を晒しています。

 

福島県遊協が入っているビル

 

佐藤専務理事は「施工業者が忙しく手が回らないようです。このまま修復することができるのか、再建しなければならないのか、まだ検査の段階。仕事も思うように機能しないし、ここに居ていいものか、心配です」と話しています。福島県と言えば、原発事故で太平洋沿岸は避難勧告や自主避難が出ており、ホールオーナーも3月11日以降、避難所暮らしが続いている方や依然として安否確認さえ取れない組合員さんがいるようで、事務局の被害件数状況はまとまらないほど、震災の傷は大きい地域です。「はたして(被災地に)戻れるようになるのか、いつまで(避難生活が)続くのか」と佐藤専務は心を痛めていました。


さて、仙台に到着してみると、これまで入口を締め、店の前で雑貨や調味料等を販売していたコンビニも商品の品揃えは十分ではありませんが、ほとんどが営業を再開。スーパーマーケットも並ばずに入店はできるようになっていました。心配していたガソリンスタンドは、8割程度が営業を行っており、中には満タン給油もOKという復旧状況に国を挙げての復旧作業に感謝でいっぱいです。
 

郡山で何人かの住民の方に話をきいたのですが、異口同音に「放射性物質(放射能)の飛散が怖い」と話しています。中には、「間もなくここも避難の対象地区になる」とか、「沿岸地域は強盗が多発し略奪が横行している」などといった流言飛語に惑わされている人もいました。遊技業界も同様、東京電力管内の計画停電が実行されてからは「このような時期に何故パチンコ店は営業をしているのか」とか、「パチンコなどはなくてもいい業種」「パチンコを廃止に追い込もう」等など、いじめの構図そのものの悪意に満ちた投書が警察や業界のHPへの投稿、インターネットの掲示板や転送を呼び掛けるチェーンメールなどで踊っているようです。
確かに、電力不足が生活を脅かしている現状において、ネオンを煌々と付けて、大音量で音楽やマイクパフォーマンスを流しているパチンコ店があるとしたら、これは論外だ。しかしながら、できうる限りの省力化を図り、営業をしているパチンコ店の生業にまで踏み込んで、辛辣な発言や過激な行動をしている人達に「意図するところは別にあるのか」と私は思ってしまいます。
 

仙台市太白区「ベガスベガス」の張り紙

 

ともあれ、パチンコは今後近い将来において、被災した人々や長期にわたり避難所暮らしを強いられている人々にとって、また、自粛・自粛で生活全てに我慢をしている国民にとって、一時の娯楽として支持される可能性を秘めた職種です。いま、遊技業界は、流言飛語や風評に目くじらを立て反論をしたり、自分だけ良ければとする利己主義に走り、自らを追いこんでしまうようなことは避け、この時こそ、これまで実現しきれていなかった「真の大衆娯楽への回帰」を成し遂げる好機とすべきでしょう。自らの体質改善を成功させるためには、今を焦ってはいけません。チャンスは間もなく訪れます。今は、疲弊した被災地の人々の心を温めるような人的支援を業界が総力を挙げて行う時期ではないでしょうか。義援金も社会的使命として大切ですが、並行して汗かく支援活動をすることも忘れてはいけないのでは。国民は皆、業界の行動を見ています。パチンコの持つ効力を発揮し、疲弊した国民の心に潤いを与える人的支援活動を早急に行うことが、好感を得られる営業へ繋がる道程だと思います。
 

 

業界誌『フェイム』ほくとう通信社 友道学

 

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2011.04.05 更新

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